この記事の目次
舞妓さんの1日に密着!気になる年齢やお給料は?
舞妓さんや芸妓さんになるのに年齢って関係あるのでしょうか?
巷では舞妓体験なども人気があり、年齢制限があるのかちょっと気になりますよね!
ちなみに【舞妓】とは一人前の芸妓を目指すお稽古修行に励んでいる女性の事で、一般的には【半玉】といい、舞妓とは主に京都での呼び名となります。
皆さま京都の舞妓のイメージが強いので、舞妓という言葉が定着しているのでしょう!
舞妓と芸妓の違いを取り上げた記事はこちらの記事で、
舞妓さんになる方法に関する記事はこちらで執筆しておりますのでご参考にしてください!
さて、順番として、舞妓さんでの仕込み・見習い期間の修行が終わると芸妓さんになれるのですが、どちらも大まかな年齢制限が設けられているのは事実です。
そこでまずは芸妓さんと舞妓さんの年齢制限についてお話ししてから、次に舞妓さんの1日について詳しく見てゆこうと思います!お給料の件も少しお話できればと…!
ご注意:この記事の件については諸説あり、その地域によっても様々な決まりがあるようなので、あくまで参考程度にお考えください!
それでは、参りましょう!
舞妓さんでいられる年齢は20歳まで?
ではまず、舞妓さんの年齢制限について確認してみましょう。
舞妓さんの年齢層は、【15歳から20歳】までと決められています。
その理由は、義務教育を終えていることと、次のステップである芸妓さんには20歳までになることが求められるためです。
舞妓さんは、芸妓さんになるには為の修業を約1~2年行う必要があります。業を乗り越えるには、中学校を卒業し義務教育を修了した年齢になっていることが必要だといえるでしょう。
もちろん、労働基準法で働ける年齢が満15歳以上と規定されていることも、こうした年齢制限がされている大きな理由の一つです。
こうした条件から考えると、舞妓さんになりたい方は、成人前の早い段階で舞妓さんになる決意を固めている必要がありそうです。
諦めるのは早い!
しかし、20歳になってしまったからといって舞妓さんになるのを諦めるのはまだ早いようです。芸妓さんを目指すチャンスがあります!
20歳以上の方が芸妓さんを目指す場合は、舞妓さんとしての期間を経ずに芸妓さんとしての活動から芸の道が始まることになります。
舞妓さんでの修業期間を経ていない分の苦労はあるでしょうが、20歳を過ぎてからでも目指すことができる、というのは多くの女性にとって嬉しい情報ですよね!
芸妓さんの年齢制限は?
芸妓さんの年齢について次に確認したいのが、芸妓さんになれる年齢。
芸妓さんの年齢は【20歳以上】となっており、上限はありません。ただし、こうした年齢制限のほかに舞妓さんとしての修行を終えていることが条件となります。
舞妓さんから芸妓さんになる為には、舞妓さんとして必要な芸のほか、着付けやマナーも身につけている必要があります。
仕込み期間から見習い期間を経て、そしてそれらの技術を試験で認められれば、晴れて芸妓さんとなれるのです!
また、芸妓さんはお酒の席で芸を披露することになります。そういった職場の環境からも、芸妓さんになれるのは20歳以上というのは納得できますよね。
このように最低年齢は設定されている芸妓さんですが、実は上限はないというのも芸妓さんの年齢制限の特徴。なんと、80歳代まで現役で活躍されている芸妓さんもいらっしゃるそうですよ♪
しかしこうした例は未婚の方の場合。芸妓さんは、結婚をすると引退をするのが一般的な為です。
舞妓さんの1日はどう過ごすの?
では次は舞妓さんの1日の過ごし方について見てみましょう♪
華やかなイメージが強い舞妓さんですが、その裏では沢山のお稽古や勉強があるようです。
しかしながら、晴れて表に出られたときには注目の的になること間違いなしです!それでは参りましょう!
朝の起床からお昼まで
8:00 舞妓さんの1日は、8時頃の起床からお仕事の準備。
起きたら髪のセットやお化粧、着物の着付けをし身支度を整えます。
8:30 置屋の人たちで集まり、朝食の時間です。
それぞれの1日のスケジュールもこの時に確認します。
9時半~10時頃 朝の稽古の開始です。
各花街にある歌舞練場で舞や三味線、唄などをしっかりと学びます。
歌舞練場とは、舞妓さんや芸者さんが芸をつけるための練習場のこと。
発表のための会場でもあり、京都の花街にあります。歌舞練場で稽古をつけてくれる人のことを、お師匠さんと呼びます。
各伝統芸能の家元の方など、芸事の専門家が師匠として稽古をつけてくれるのです。
昼食から夕方まで
昼食~15時頃 比較的自由な時間です。
昼食から夕方までは自由時間午前中の稽古が終わったら、稽古場から置屋へ戻って昼食です。
昼食後からお座敷の準備が始まる15時ごろまでの過ごし方は、比較的自由になっています。置屋で芸の自主練習をしたり、午前中の稽古の続きを行ったりする一方、休憩をとったり挨拶回りをしたりと、さまざまな過ごし方ができます。
挨拶まわりでは、主にお姉さんと呼ばれる先輩のお茶屋さんや芸者さんのところへ行くようです。
ちなみにお昼は同期の舞妓さんたちで集まって外食をすることもあるそうです。楽しそうな雰囲気が伝わってきますよね。
15時から17時頃
お座敷のための準備15時頃になると、お座敷のための身支度の開始。
40分から1時間ほどかけてお化粧や着物の着付けを行っていきます。
着付けについては、着付け専門の男衆と呼ばれる男性がしてくれるのが舞妓ならではの特徴。
舞妓さん用の帯を結ぶには力がいるため、着付けは男性が行うのが習わしなのだそうです。
17時からお仕事終了(22時頃)
夜になると、いよいよお座敷で芸の披露、お仕事をします。修行の成果を発揮するとき!
お晩酌をしながら、1日の中でも舞妓さんが一番輝く時間です。人気の舞妓さんは特に輝きますよね♪
お座敷体験の客層は、昔は男性のみというイメージでしたが現在では男性に混ざって参加する女性客も多いようです。
帰宅し、1日が終了お座敷仕事が終わって帰宅するのは、22時頃。
帰宅したら着替えをし、お化粧を落として就寝の準備をします。
スキンケアが大事!
舞妓さんの日々メイクはしっかりとしているので、スキンケアを入念にして健やかな肌を保つそうです。
お仕事柄お肌を気にされている方も多く、特に気を遣うところです。
舞妓さんの1日は、このようにスケジュールが組まれています。華やなお座敷の舞台裏では、毎日のお稽古や準備が重ねられているのですね。
芸妓さん・舞妓さんのお給料事情について
では次に、芸妓さん・舞妓さんのお給料については、どのような現状があるのでしょうか?
ちょっと気になりますよね!一般的な給料について確認してみましょう。
舞妓さんのお給料事情は?
まずは、舞妓さんのお給料についてです。
舞妓さんは芸妓さんになるための修業中のため、実はお給料はありません。
しかし、置屋に住み込みで修業する間の家賃のほか、食事も無料。また着物などの衣料品も置屋が負担してくれるため、衣食住に関しては実質無料で生活することができるのです。
置屋によっては、女将さんがお小遣いをくれるところもあるようですよ!
お稽古にお金がかかるんじゃ。。。
実は立ち居振る舞いや唄・舞など多岐にわたる芸のお稽古に関しても無料で受けることができます!
しかもこれらのお稽古は、各伝統芸能の家元の方などの専門家が師匠として稽古をつけてくれるのです。
このように舞妓さんはお給料はないものの、衣食住のみならず稽古も無料で受けられるのです。稽古の内容も格式の高いきちんとしたものなので、そういった点を考えると舞妓さんを育て上げる置屋のシステムはかなり良心的と言えるでしょう。
舞妓さんは誰でも目指せます!
舞妓さんは大学のように学費がかかるわけではないので、舞妓さんになりたい!という固い決意があれば、資金の面での心配が要らないのも舞妓さんを目指す方にとっては嬉しいメリットですよね!
メリットだけではない。。。
全てが無料で嬉しい!とお思いの方がほとんどでしょう。
しかしながら舞妓さんから芸妓さんになるためにかかった費用は全て置屋が負担するという訳ではありません。
舞妓さんから晴れて芸妓さんになったら、舞妓さんとしての修業時にかかった費用を少しづつ返済するのが習わしだそうです。
その分、万が一舞妓さんを途中で辞めた場合はそれまでの修行代を置屋へ返済する必要が出てきます。
修業にかかる費用はかなり高額な場合もあるので、舞妓さんを目指すのであれば強固とした決意が必要といえるでしょう。
芸妓さんのお給料事情は?
置屋から独り立ちして芸妓さんになると、時間給が発生するようになります。時給はお座敷1時間当たり約5~6千円。
こうした時間給から計算すると、約20~30万円が芸妓さんの月収相場といえるでしょう。
また祝儀といってお客さんがいわゆるチップをくれることもあるのですが、このご祝儀代も貴重な収入源となります。お座敷を利用するお客さんには裕福な方が多く、中には10万円などの高額なご祝儀をもらえる場合もあるためです。
このように考えると、芸者さんの月収総額は20~30万円のお座敷代に加え、不定期でご祝儀が入るというのが現状といえるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
京都で有名な舞妓さんの1日に密着してみました。
とても華やかで美しい芸妓さんと舞妓さん、女性の方はもちろん、男性の方でも美しいと思われた方は多いのではないでしょうか。
面向きはとても華やかで女性を更に引き立ててくれる舞妓さん。
裏で大変な努力をされているからこそ、あの可憐な仕草ができるのかもしれません。
色々な知識知っておくと、舞妓さん体験などをされる時にウンチクを語れますね!